8. その他の改良点

    簡易インストーラ、Web インストーラをウィザード形式で簡単に作成できるようになりました。ローカルブリッジの安定性が向上し、同一名の LAN カードが複数ある場合や、誤ってローカルブリッジを経由したルーティングの無限ループが発生した場合にこれらを検出して安定動作します。

     

    PacketiX VPN Client 簡易インストーラ作成ウィザード

    「簡易インストーラ作成ウィザード」は、企業のシステム管理者向けのツールです。「簡易インストーラ作成ウィザード」を使用すれば、あらかじめ指定した接続設定ファイルを埋め込んだ VPN Client のインストーラを作成できます。もちろん、個人のユーザーも使用できます。

    作成したインストーラは、社内のファイルサーバーやメールなどを用いて社員に配布できます。インストーラを実行すると VPN Client がインストールされ、自動的に接続設定がインポートされてその接続設定を用いた VPN 接続が開始されます。

    PacketiX VPN Client 簡易インストーラは PacketiX VPN 2.0 または 3.0 でも作成できましたが、作成方法がとても難しいものでした。PacketiX VPN 4.0 ではウィザード形式で簡単に作成できます。また、作成ウィザードは PacketiX VPN Client に内蔵されており、新たにインストールする必要はありません。

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    PacketiX VPN Client 簡易インストーラ作成ウィザード

     

    PacketiX VPN Client Web インストーラ作成ウィザード

    PacketiX VPN Client Web インストーラを作成すると、Web ブラウザを開き特定のページにアクセスすることにより、PacketiX VPN Client を自動的にインストールすることができます。この際に、予め設定しておいた接続設定ファイルをインポートして VPN 接続を開始させることもできます。

    作成した Web インストーラは、社内向けの Web サーバーなどに HTML ファイルとして設置できます。設置された HTML ファイルの URL に社員がアクセスすると、PacketiX VPN Client のインストーラが起動します。

    ActiveX コントロールを使用しています。クライアントブラウザは Internet Explorer 5.0 以降、オペレーティングシステムは Windows 2000 以降がサポートされています。IE 以外のブラウザや Windows 98 などの古い OS はサポートされません。

    PacketiX VPN Web インストーラは PacketiX VPN 2.0 または 3.0 でも作成できましたが、作成方法がとても難しいものでした。PacketiX VPN 4.0 ではウィザード形式で簡単に作成できます。また、作成ウィザードは PacketiX VPN Client に内蔵されており、新たにインストールする必要はありません。

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    PacketiX VPN Client Web インストーラ

     

    証明書作成ツールのスタンドアロン利用

    「VPN サーバー管理マネージャ」のトップ画面から「証明書作成ツール」をスタンドアロンで利用できるようになりました。

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    「証明書作成ツール」が単独で利用可能に

     

    ローカルブリッジの安定性の向上

    Windows における同一機種名の複数の LAN カードをローカルブリッジ接続する場合において、システム管理者が一方の LAN カードのドライバを更新するなどした際に順番が入れ替わりアタッチ先の物理デバイスが入れ替わる現象が発生しないようになりました。

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    ローカルブリッジで列挙されるすべての LAN カードにユニークな ID を付与

     

    誤操作の防止

    VPN Server で SecureNAT の仮想 DHCP サーバーを有効にした仮想 HUB と同一のコンピュータ上で VPN Client をインストールして当該仮想 HUB に接続してもその DHCP サーバーから同一のコンピュータ上の DHCP クライアントには IP アドレスが割当てられないようになりました。

    また、VPN Server / VPN Bridge で仮想 HUB とローカルブリッジ接続している LAN カードが DHCP 経由でアドレスを取得する設定になってしまっている場合に仮想 HUB 側に存在する DHCP サーバーから IP アドレスとデフォルトゲートウェイの情報を取得してしまわないように自動パケットフィルタが動作するようになりました。 

    これらの工夫により、意図しないルーティングのメモリ内の無限ループを防止できます。