Windows 10 および Windows Server 2016 対応について

    PacketiX VPN 4.0 は、2015 年 7 月 26 日にリリースされた バージョン 4.18 で Windows 10 に対応しました。
    また、2016 年 11 月 27 日にリリースされたバージョン 4.22 で Windows Server 2016 に対応しました。

    この Web ページでは、PacketiX VPN の Windows 10 対応に関する注意事項を説明します。Windows Server 2016 に関する注意事項は、Windows 10 に関する注意事項を準用します。

     

    Windows 10 で動作する PacketiX VPN / SoftEther VPN のバージョン番号について

    Windows 10 上では、PacketiX VPN / SoftEther VPN の バージョン 4.18 以降 が動作します。

    以 前のバージョンの Windows に Windows 10 をアップグレードインストールされる予定の場合は、事前に PacketiX VPN / SoftEther VPN のバージョン 4.18 以降を以前のバージョンの Windows にインストールしておいてください。

     

    Windows 10 のエディションについて

    Windows 10 Home, Professional, Enterprise および Education で動作します。

    Windows 10 IoT Core での動作は検証されていません。環境によっては動作する可能性はありますが、動作は保証されません。

     

    以前のバージョンの Windows から Windows 10 へのアップグレードインストールに関する注意事項

    Windows 7 または Windows 8 から Windows 10 にアップグレードをされる場合は、予め Windows 10 に対応した最新バージョンの PacketiX VPN をインストールした状態で Windows 10 のアップグレードインストールを行ってください。

    Windows 7 または 8 から Windows 10 にアップグレードインストールをした場合、VPN Server, VPN Client または VPN Bridge の設定は引き継がれます。ただし、VPN Client の仮想 LAN カードの仮想 MAC アドレスには新たにランダムな MAC アドレスが設定される場合があります。これは、Windows 10 のアップグレードインストール機能に問題があり、仮想 LAN カードのデバイス情報を初期化してしまうことが原因です。この問題は、Windows 10 のアップグレードインストールプログラムのコードに存在する問題に原因があります。仮想 MAC アドレスで端末認証等を実施されている場合、この問題により正常に認証ができなくなることを回避するためには、以前の MAC アドレスを控えておき、Windows 10 へのアップグレード完了後、デバイスマネージャの仮想 LAN カードのプロパティから、MAC アドレスを再設定してください。

    Windows 7 または 8 から Windows 10 にアップグレードインストールをした場合、VPN Server または VPN Bridge のローカルブリッジ機能または VPN Client の仮想 LAN カード機能が正常に動作しなくなる場合があります。特に、Windows 10 に対応していない VPN ソフトウェアのバージョンのまま Windows 10 にアップグレードインストールすると、このような問題が発生する可能性があります。そのような場合は、VPN Server, VPN Bridge または VPN Client を一度アンインストールし、再インストールを実施してください。それでも問題が解決されない場合は、以前のバージョンの環境から Windows 10 の環境へのアップグレードインストール時の引継ぎ処理が Windows 10 側の不具合により正常に完了していないことが考えられますので、ユーザーデータをバックアップしてから Windows 10 をクリーンインストールし、その後に最新の VPN ソフトウェアをインストールしてください。

     

    Windows 10 のビルド間のアップグレードインストールに関する注意事項

    2015/07/25 時点で、Windows 10 における VPN Server, VPN Client, VPN Bridge の動作検証が完了しているビルドは、Windows 10 Build 10240 です。Windows 10 においては、米 Microsoft 社は従前の Windows シリーズと比較してより頻繁に新しい OS ビルドを公開していく方針を示しています。新たな Windows のビルドが登場する都度、当該ビルドで発生した Windows 側の不具合が原因で VPN ソフトウェアの一部の機能が正しく動作しなくなる現象が発生する可能性があります。このような場合に備え、業務環境で VPN ソフトウェアを利用される場合は、Windows 10 の新しいビルドは公開日直後に本番環境にインストールせずに、試験環境にのみインストールし、問題が発生しないかどうか十分に検証されることをお勧めしま す。Windows 10 の開発者が挿入した不具合や動作の変更が存在する Windows 10 の将来のいかなる新しいビルドにおいても VPN Server, VPN Client, VPN Bridge が以前の Windows 10 のビルドと全く同等に動作することは、保証されていません。ソフトイーサ社は、たとえ不具合の原因が Windows 10 側のコードである場合であっても、できる限りこれを解決するための改良を PacketiX VPN 側に実施する予定です。しかしながら、不具合が発生した場合でこれを直ちに解決する方法がない場合は、お客様は、Windows 10 のビルドを、不具合が発生しなかったバージョンにロールバックしていただく必要があります。なお、この注意書きは、VPN ソフトウェアに限らず、すべての Windows 10 対応のアプリケーションやシステムソフトウェアにも当てはまるものです。

    Windows 10 で新しいビルドが公開された場合、当該ビルドをインストールすることにより、OS 環境全体が新たにアップグレードインストールされる (Windows のメジャーバージョンアップと同等の処理が行われる) 場合があります。これは Windows 10 の仕様です。このようなアップグレードインストール処理が実施される場合は、Windows 10 側の仕様により、上記の「アップグレードインストールに関する注意事項」と同等の現象が発生する場合があります。

    Windows Update により新しい Windows 10 のビルドをインストールする処理と同時に、VPN Server, VPN Bridge, VPN Client をインストールしたり、設定を変更したりしないでください。Windows Update における Windows 10 の新ビルドインストール処理のコードに含まれる問題が原因で、デバイスドライバ情報の一貫性が損なわれ、再起動後に VPN Server, VPN Bridge, VPN Client のカーネルモード機能が正しく動作しなくなる場合があります。そのような場合は、VPN Server, VPN Bridge または VPN Client を一度アンインストールし、再インストールを実施してください。それでも問題が解決されない場合は、以前の Windows 10 ビルドから新しい Windows 10 ビルドへのアップグレードインストール時の引継ぎ処理が Windows 10 側の不具合により正常に完了していないことが考えられますので、ユーザーデータをバックアップしてから Windows 10 をクリーンインストールし、その後に最新の VPN ソフトウェアをインストールしてください。