PacketiX VPN はリモートネットワークを構築するためだけのツールではありません。IT プロフェッショナルは、PacketiX VPN を活用することにより、ネットワークの設計、テスト、シミュレーションを行うこともできるのです。例えば、遅延、ジッタおよびパケットロスの生成機能が PacketiX VPN には実装されているため、ネットワーク設計者は質の悪い IP ネットワーク下における VoIP 電話機の動作をテストすることができます。
VoIP のテストのための遅延、ジッタ、パケットロスの生成機能
PacketiX VPN Server は VPN 目的以外でも使用できます。PacketiX VPN Server を使用することにより、品質の悪いネットワークにおける遅延、ジッタ、パケットロスを擬似的に発生させることができます。そのためには、仮想 HUB を 1 個用意して、物理的な 2 枚の Ethernet の LAN カードとの間に 2 個のローカルブリッジで接続します。すると、2 個の Ethernet ネットワークセグメントは仮想 HUB を経由してブリッジされ、仮想 HUB が Ethernet フレームを転送しようとする際に遅延、ジッタ、パケットロスを挿入することができます。遅延、ジッタ、パケットロスの生成機能は、VoIP デバイスをテストする際にとても便利です。
実験用の Ethernet セグメントの作成
PacketiX VPN Server、Client および Bridge を使用すれば、Ethernet ベースのネットワークトポロジをテストすることができます。PacketiX VPN はクリックするだけで分離された Ethernet セグメントを何百個も作成することができます。PacketiX VPN Server には L2 セグメント同士でレイヤ 3 の IP ベースルーティングを提供するための仮想レイヤ 3 スイッチ機能も搭載されています。仮想 HUB にはパケットフィルタリングのためのアクセスリスト機能もあります。PacketiX VPN Server に搭載されているこれらの L2 および L3 の機能は、あなたの新しいネットワークデザインを実環境上でテストするために便利です。