PacketiX VPN 4.0 では、従来の HTTPS ベースの VPN プロトコルのほか、新たに L2TP/IPsec, OpenVPN, MS-SSTP, L2TPv3, EtherIP プロトコルがサポートされました。iPhone や iPad, Android, Windows Mobile などのモバイル端末や NEC, IIJ, Cisco などの VPN ルータからの VPN 接続を受付できます。Windows 8 や Windows RT、Apple iOS、Cisco IOS などの新しい OS もサポートしました。
OpenVPN サーバー互換機能、Microsoft SSTP VPN サーバー互換機能により、OpenVPN や Windows Server に付属の VPN 機能を使用されていたお客様は、PacketiX VPN Server 4.0 に移行してこれらの VPN クライアントをサポートでき、VPN サーバーを一本化し、ハードウェアや OS ライセンス費用を削減できます。
L2TP over IPsec プロトコルサポート
以下のようなデバイスに標準搭載されている L2TP/IPsec VPN クライアントからの VPN 接続を受付けることができます。各デバイスには、特殊なソフトウェアをインストールする必要はありません。
- iPhone
- iPad
- Android
- Windows Mobile
- Windows XP / Vista / 7 / 8 / RT
- Mac OS X
詳しい設定方法は以下のリンクを参照してください。
- VPN Server 側での IPsec 機能の有効化方法
- iPhone / iPad からの接続方法
- Android からの接続方法
- Mac OS X からの接続方法
- Windows からの接続方法
L2TPv3 / EtherIP over IPsec プロトコルサポート
Cisco 社、NEC 社、IIJ 社などの VPN ルータ製品には、L2TPv3 または EtherIP を IPsec で暗号化して通信する機能が搭載されています。これらの VPN ルータ製品の安価なバージョンは、1 対 1 の P2P 型 VPN を構築するのは簡単ですが、複数拠点をセンターでまとめるスター型 VPN を構築するのはとても難しく、そのような VPN の構築には高価なバージョンを購入する必要があるビジネスモデルとなっています。
そこで、これらの市販ルータの安価なバージョンを各拠点に設置し、センター側に PacketiX VPN Server 4.0 を動作させれば、安価で簡単に拠点間 VPN を構築することができます。
詳しい設定方法は以下のリンクを参照してください。
Cisco, NEC, IIJ (SEIL) ルータとの間の VPN 通信に対応
EtherIP / L2TPv3 over IPsec の設定画面
OpenVPN プロトコルサポート
「OpenVPN 互換サーバー機能」を搭載しました。すでに OpenVPN を用いてクライアント - サーバー間や拠点間で VPN を構築している場合は、OpenVPN サーバー側を PacketiX VPN Server 4.0 に置き換えることができます。
OpenVPN 互換サーバー機能は OpenVPN 社の OpenVPN ソフトウェアと同様に動作します。既存の OpenVPN クライアントのソフトウェアはそのまま、新たなソフトウェアをインストールすることなく、PacketiX VPN Server 4.0 に VPN 接続できます。リモートアクセス型の L3 VPN のほか、拠点間接続型の L2 VPN もとても簡単に実現できます。
PacketiX VPN Server 4.0 で OpenVPN 互換サーバー機能を用いる場合のメリットは以下のとおりです。
- VPN サーバー側の設定が OpenVPN 社の OpenVPN と比較してとても簡単。
- VPN クライアント側の OpenVPN 用の設定ファイルを自動的に生成する機能が利用可能。
- 1 つの VPN サーバーで、OpenVPN クライアントのほか、PacketiX VPN クライアントや上記のような iPhone、Android などからの IPsec 接続を受付けることができる。
- ユーザー管理、セキュリティ設定などはすべて PacketiX VPN Server 4.0 上で行うことができるため、手間が削減され、セキュリティが向上する。
- OpenVPN クライアントが動作する OS (Mac OS X, Linux, UNIX など) から PacketiX VPN Server に確実に接続できる。
Linux 上で動作する OpenVPN クライアントから PacketiX VPN Server 4.0 に接続する画面
Microsoft SSTP VPN プロトコルサポート
「MS-SSTP VPN 互換サーバー機能」を搭載しました。Windows Vista / 7 / 8 / RT に標準で搭載されている SSTP (Secure Socket Tunneling Protocol) から PacketiX VPN Server 4.0 に SSL-VPN で VPN 接続 (PPP over HTTPS) することができます。
この機能は本来は Windows Server 2008 / 2012 に搭載されているものですが、Windows Server のライセンス料金はとても高額であり、設定も難解です。PacketiX VPN Server 4.0 を用いれば、同等の機能がより安価で実現可能になります。
PacketiX VPN Server 4.0 で Microsoft SSTP VPN 互換サーバー機能を用いる場合のメリットは以下のとおりです。
- VPN サーバー側の設定が Microsoft 社の Windows Server 2008 / 2012 と比較してとても簡単。
- VPN クライアント側は Windows に標準付属の SSTP VPN クライアントを利用できる。VPN Client ソフトウェアの別途のインストールが不要。
- Windows RT (ARM 版 Windows。タブレット用) からも VPN 接続できる。
- ユーザー管理、セキュリティ設定などはすべて PacketiX VPN Server 4.0 上で行うことができるため、手間が削減され、セキュリティが向上する。
- Windows Server 2008 / 2012 を購入する必要がなくなり、ライセンス料金が削減できる。
- SSTP VPN 互換サーバー機能は、Linux や Mac OS X などの Microsoft 以外の OS でも運用できる。
OpenVPN 互換サーバー機能および Microsoft SSTP 互換サーバー機能の設定画面
新しい OS やシステムのサポート (VPN Server / VPN Bridge 側)
- Windows 8 / Windows Server 2012 に正式対応。
- Mac OS X: 10.7 (Lion), 10.8 (Mountain Lion) に対応。
- Mac OS X: VPN Server / VPN Bridge でローカルブリッジが可能になりました。
これにより Windows, Linux, FreeBSD, Solaris, Mac OS X の全 OS でローカルブリッジ機能が実現したことになります。 - Linux: ARM EABIHF アーキテクチャ (Raspberry Pi 等) で動作するようになりました。
また、Linux カーネル 3.x (Fedora 等) に対応しました。 - Cisco IOS: L2TPv3 over IPsec に対応した Cisco ルータからの接続が可能になりました。
Windows 8 の SSTP 機能から PacketiX VPN Server 4.0 に接続中の画面
新しい OS やシステムのサポート (VPN クライアント側)
- Windows 8 / Windows Server 2012 に対応しました。
- Windows RT (OS に標準付属の L2TP over IPsec および MS-SSTP VPN によるサポート。)
- Mac OS X (OS に標準付属の L2TP over IPsec、および OpenVPN クライアントによるサポート。)
- Apple iOS (OS に標準付属の L2TP over IPsec によるサポート。)
- Google Android (OS に標準付属の L2TP over IPsec によるサポート。)